出会い系アプリを悪用して一般のユーザーを騙す、援デリ業者やアドレス回収業者などの悪質業者の危険性や騙されないための見分け方、対策方法について解説しています。
出会い系の業者とは?
出会い系アプリにいる「業者」は、主に以下の4つのタイプに分類することができます。出会い系の世界では「業者」という言葉は、悪徳・悪質といった意味合いと共に使われる存在で、いずれもまともな出会いができないという意味ではサクラなどと同様に、男性にとって出会いの障害になるとても邪魔な“招かざる存在”です。
悪徳出会い系の運営業者
出会い系の業者で最も疎まれるのが、登録ユーザーをサクラ詐欺によって騙しポイント代金を不正に騙し取るサクラ出会いアプリの運営業者です。
サクラを使ってユーザーを騙す悪徳出会い系の運営業者は、これまで主に出会い系“サイト”としてサービスを運営・提供してきましたが、出会い系サイトにおけるサクラ詐欺の実態や危険性が広く認知されてきたこともあり、現在では出会い系“アプリ”を舞台にサクラ詐欺行為を行うようになっています。
出会い系サイトとアプリとでは、ユーザー層がまったく異なるため、出会い系におけるサクラ詐欺の実態に詳しくない人をたくさん取り込めるとしてアプリの世界へ進出する悪徳業者が増えているのです。それを裏付けるように、App Store や Google Play で配信されているサクラ出会い系アプリは、日々急増し続けています。
悪徳出会い系の運営業者に騙されないための対応策は、おすすめ出会いアプリ以外のアプリは基本的に使わないことに限ります。優良な出会い系アプリは、それだけしか存在しないと言っても差し支えないぐらいなので、他のアプリは基本的に危険と見なして使わないに限ります。
援デリ業者
援デリ業者は、お金と引き換えに女性との買売春を斡旋する違法業者のことで、男性を誘い出す手口が援助交際をする女性に、そして待ち合わせからホテルに移動しお金と引き換えに関係を持つ点がデリバリーヘルスに似ていることから「援交」+「デリヘル」=「援デリ」と呼ばれるようになりました。
出会い系の業者の大半は援デリ業者
ワクワクやハッピーメールなどのおすすめ出会いアプリにいる業者といえば、その大半は援デリ業者が占めます。昨今の援デリ業者は、Bot と呼ばれるコンピュータープログラムのサクラキャラを大量に登録しているので、出会える系の出会い系アプリには援デリ業者が(より正確には援デリ業者が不正登録しているサクラ女性が)とても多いです。
出会える系の出会い系アプリに登録するには、不正登録や同一人物による重複登録を防ぐために携帯番号による認証がありますが、援デリの業者間では、認証済みアカウントが売買されているため抑止力として機能していない面もあり、その数は日々増え続けていると言っても過言ではありません。
援デリ業者(が登録しているサクラ女性)は、セフレなどの割り切った関係や大人の出会い目的で出会える人がよく使う「アダルト掲示板」にとても多いです。アダルト掲示板に募集を出している女性、もしくはアダルト掲示板に投稿されている募集にメールを送る女性の 99% は援デリ業者という状態なので、アダルト掲示板では素人の女性と出会えない可能性が高いです。
援デリ業者がいなくならない理由
現在のように出会い系に援デリ業者が蔓延している要因は2つあります。
- 出会い系の運営業者が取り締まりに積極的でない
- 割り切り目的の男性ユーザーが業者の誘いに簡単に乗っている
出会い系アプリの運営業者にとって、一般の男性と女性の出会いを妨げるとともに売春を斡旋するという違法行為をはたらく援デリ業者は、本来厳しく取り締まるべき対象のはずですが、実態はそうはなっていません。むしろ、事実上存在が黙認されているに等しい状態となってしまっています。後で出てくる LINE 誘導の業者に対する取り締まりや排除に向けた取り組みとは比較にならないほど、援デリ業者に対する取り締まりは甘いです。
出会い系アプリの運営業者は、男性が援デリ業者のサクラを一般の女性ユーザーと勘違いしてメールを送ってしまうことによって、ポイント料金という形で経済的な利益を得られる構造になっているため、取り締まりに及び腰になってしまっているのです。
また、男性ユーザーの側にも問題があります。それは、お金と引き換えに女性と体の関係を持とうとする、いわゆる割り切り目的の男性があまりにも多いという問題です。割り切り目的の男性ユーザーは、援デリの女性と出会うことを風俗店を利用するのと同じという程度の認識しか持ち合わせていない人が多く、簡単に業者の誘いに乗ってしまうのです。
つまり、援デリ業者の誘いに応じる男性ユーザーが減らないために業者がいなくなることもないという問題が生じているわけです。
援デリ業者の手口・特徴・見分け方
どの出会い系アプリにおいても援デリ業者の使う手口や特徴は、基本的には同じで、
- すぐに体の関係になりたがる、エロいことを言う
- プロフ写真を載せている女性はサクラ・業者の可能性が高い
- 使用端末・キャリアがPCやガラケー
- 待ち合わせ場所を指定して会おうと誘ってくる
- 「最初だけ2万 ホテル代と別に2万」などの条件で会おうと誘う
これらの見分けやすい特徴がありますが、アプリの機能ごとに独自の傾向も見受けられるのでそれぞれの出会い系アプリごとに特徴と傾向をまとめます。
ワクワクメール
出会い系アプリの中では、悪質業者の数が最も少なく安全性が一番高いワクワクメールにも援デリ業者は少なからず登録しています。
- ニックネームが不自然
- 「希望のタイプ」の幅が広すぎる
- 「興味あること」の内容がアダルト
- プロフコメント内容がエロい or やたらと長い
プロフィール内容がこれらの条件に当てはまるかどうかをチェックすることが援デリ業者の見分け方です。
この他にも、会う前の連絡先交換には応じないという特徴が以前は見受けられましたが、業者と見破られないために LINE やメールアドレスの交換に応じる援デリ業者も多いですし、最近では「足あと」を残す業者のサクラも急増しているので釣られないように気をつけましょう。
ただ、幸いにもワクワクメールにはワクワク DB という攻略サイトがあるので、そこでやり取りしている相手の評判をチェックするとより簡単に業者と一般の女性を見分けることができます。
ハッピーメール
ワクワクメールと並んで知名度・出会える確率ともに群を抜いているハッピーメールですが、業者の数はワクワクメールよりもかなり多いです。
特に、メールや いいね! を送ってくる女性は業者の可能性が高いです。実際、ハッピーメールではアプリを起動しログインすると必ずといっていいほど業者からのメールや「いいね!」が送られてきます。これには、ハッピーメール専用のサクラプログラムが開発され販売されていることが強く影響しています。
ハッピーメールでは、女性からメールや連絡が来た場合は、業者・サクラの可能性が高いと判断するのが無難な見分け方です。
PCMAX
PCMAX は、大人の出会い目的のユーザーが男女問わず多いこともあって援デリ業者も多いです。
- 「自己PR」が長文でエロコメントが多い
- 「キャリア」がPC
- 「利用目的」が不倫や浮気、セフレばかり
- 「望む相手」の幅が広すぎる
- 顔写メを載せていることが多い
プロフィール内容にこのような特徴がある女性から足あとを残された場合は業者のサクラの可能性が高いと見分けるのが被害対策のポイントです。
YYC(ワイワイシー)
YYC(ワイワイシー)に登録している業者には、これまで解説してきたようなこと以外にも以下のような特徴や傾向が見受けられます。
- 「足あと」や「お気に入り」「タイプ」「ウィンク」してくる
- 掲示板の投稿、日記やつぶやきの更新頻度が1日1回
- ボトルメールでマッチングされる女性もサクラ・業者の可能性が高い
これらの特徴が見受けられる女性は、業者・サクラの可能性が高いと判断するのが、YYC(ワイワイシー) のサクラ・業者の手口と見分ける方法です。
LINE 誘導の業者
援デリ業者と並んで出会い系アプリに多いのが、LINE 誘導の業者です。LINE 誘導の業者は、男性ユーザーに対して LINE の ID を送りつけラインで直接やり取りしようと誘い出すのが特徴です。
ラインに移行した後は、サクラ出会い系アプリに誘導・登録させようとします。送ってくる連絡先としては LINE の ID である場合がほとんどですが、ときにはメールアドレスのこともあります。相手に教えた(知られてしまった)連絡先宛てに出会い系の広告メールが送られてくるようになる場合もあります。
LINE 誘導の業者を見分けるのはとても簡単です。女性から送られてくる最初のメールでいきなり LINE の ID を教えられた場合は、100% LINE 誘導の業者です。どんなにすぐ会おうとする女性でも最初のメールで LINE ID を教える女性はいないので、見分けるのは簡単なのです。
また、LINE 誘導の業者に対しては、出会い系アプリの運営業者も取り締まりに積極的で、システム的にすぐに検知し即座に利用停止となるので被害に遭う危険性はほとんどありません。万が一連絡先を知られてしまったとしても、ラインをブロックしてしまえば済むだけなので危険な目に遭う可能性はほぼゼロです。
その他の業者
この他にも出会い系アプリには、風俗店のスカウト業者やねずみ講・マルチ商法の勧誘業者などがユーザーとして紛れている場合があります。
風俗店のスカウト業者やねずみ講・マルチ商法の勧誘業者などは、優良出会い系アプリにはほとんどいませんが、ぎゃるるなどの無料出会いアプリの中でも本当に出会える系のアプリにはたくさんいるので注意しましょう。
このサイトでは、本当に出会える可能性があってもぎゃるるなどの無料出会いアプリにはリスクがあるため利用は決して推奨していませんので、ワクワクやハッピーメールなどの優良出会い系アプリを使っている限りは被害に遭う危険性がほぼないに等しいので特に気にしなくても大丈夫です。
出会い系の業者対策のまとめ
これまで取り上げたような悪質な業者が一般の女性にユーザーに紛れて出会い系アプリにたくさん登録していることは残念ながらたしかな事実です。特に援デリ業者など、その存在により一般の女性との出会いがスムーズにできなくなっていることも否定できませんが、出会い系に登録している悪質業者にはいずれも分かりやすく見分けやすい明確な特徴があるので、少し気をつけるだけでも被害に遭う危険性はゼロに近づけることができることもまた確かな事実です。
出会える系の優良出会い系アプリにおける業者の危険性や見分ける方法については「naver まとめ」に投稿されている以下の記事に要点が簡潔に分かりやすくまとめられているのでぜひ参考にしてください。以下では業者の見分け方に関する箇所を引用します。
悪質な業者・女性に騙されない!出会える出会い系の危険性と対策
naver まとめ
・援デリ業者の見分け方と対策
⇒援デリ業者は、会う時に必ず金銭を要求します。つまり、金銭を要求する女性とは一切関わらないようにすることで騙される危険性を回避することができるのです。また、待ち合わせ場所を一方的に決めるのも援デリ業者の特徴なので、会う場所を指定する女性に遭遇した場合も援デリ業者と見分けて無視すれば騙されることはありません。・誘導業者の見分け方と対策
⇒誘導業者は効率よく男性を騙すために、サイト内でのメールのやり取りを何回もすることはありません。あまりにも先を急ぐようにLINEのIDやメールアドレスの交換をしたがる女性は、誘導業者と見分けて無視するのが賢明です。また、仮に連絡先を交換した後に他の出会い系に誘導された場合も、その誘いに乗じず無視すれば被害に遭う危険性を避けることができます。
出会える系の出会い系における援デリ・LINE 誘導業者を見分ける方法や対策はこれだけ抑えておけば充分です。
出会い系ユーザーには「業者が多い=出会える可能性が低い」と算段する人も多いですが、業者を簡単に見分けることができるのであれば業者が多いこととがすなわち出会える可能性が低いということにはなり得ないはずです。
出会い系の業者対策は、分かりやすい手口を使う業者を業者として適切に見極めた上で無視し、一切関わりを持たないようにすることに尽きます。そのためには、“都合のいい話やうまい話に釣られないこと”が何よりも大切です。それさえ気をつければ、業者に釣られることはなくなりますし、快適に一般の女性との出会いを楽しめるのが出会い系アプリの実態です。